ケースの役割
PCケースは各パーツを固定し、ほこりや衝撃から守りながら冷却用の空気を通します。見た目に加え、内部寸法、ファン配置、端子、組み立てやすさが製品ごとの大きな違いです。
ATX・Micro-ATX対応
ケースの対応フォームファクターに、使うマザーボードが含まれている必要があります。ATX対応ケースはMicro-ATXも搭載できることが多く、製品仕様とスペーサー位置が実際の対応範囲を示します。
GPU最大長
ケースのGPU最大長は、グラフィックボードの実寸以上必要です。前面ファン、ラジエーター、HDDケージを取り付けると許容長が短くなる場合があり、完成時の構成が搭載条件になります。
CPUクーラー最大高
空冷クーラーの高さがケースの上限を超えると側板を閉じられません。メーカー値ぎりぎりではなく、ヒートパイプの先端や側板の吸音材も考えて少し余裕を持たせます。
電源最大奥行き
ケースの対応電源規格と最大奥行きが、搭載できる電源ユニットを決めます。電源本体が収まっても、モジュラー端子へケーブルを挿す空間や、近くのHDDケージとの間隔が必要です。
ラジエーター対応
簡易水冷には、120・240・280・360mmなどの対応サイズと取り付け位置があります。ラジエーターとファンを合わせた厚さが、メモリ、マザーボード、GPUへ干渉しない空間も必要です。
ケースファン
ケースごとにファンの搭載可能数、対応サイズ、標準付属数が異なります。追加ファンには、マザーボードのファン端子、分岐ケーブルまたはファンハブと、対応する回転数制御方式が必要です。
エアフロー
基本は前面や底面から吸気し、背面や上面から排気します。吸気口が広く、パーツの前を空気が通り、フィルターを掃除しやすいケースは温度を管理しやすくなります。
2.5インチ・3.5インチベイ
SATA SSDやHDDを使う台数分のベイが必要です。取り外し式ケージはGPUや電源の空間を広げられる一方、外した後はその分だけ固定できるドライブ数が減ります。
GPUの厚さ
大型GPUは3スロット以上を使い、下側の拡張スロットやケースファンを覆うことがあります。カードの厚さ、マザーボード上の位置、底面との吸気間隔が使用できる空間を決めます。
フロント端子
前面または上面には、USB Type-A、USB Type-C、音声端子が配置されます。ケース側の端子と同じ種類の内部ヘッダーがマザーボードになければ使用できません。
ガラスケースの注意点
強化ガラス側板は内部を見せやすい一方、重く、落下や硬い床面への接触に注意が必要です。前面までガラスで覆うケースでは、側面などに設けられた吸気口の広さが冷却性能に影響します。
裏配線スペース
マザーボード裏の空間が広く、固定ポイントとケーブル穴が適切にあると配線しやすくなります。太い24ピンやGPUケーブルを通しても側板を無理なく閉じられる厚みが必要です。

ケースの見方がわかったら
実際の構成でPCケースを選んでみる
マザーボード、GPU、クーラー、電源が収まるケースを実際の構成で比較しましょう。
ケースから構成を作成する参考資料
画像の出典とライセンス
- ATX対応PCケースの例。内部寸法と取り付け位置が、使えるパーツと冷却構成を決めます。撮影・制作:Bretwa / CC BY-SA 4.0 / 余白を白に整え、記事レイアウトに合わせてリサイズ、WebP変換
- マザーボード裏側の配線例。側板との間隔、ケーブル固定位置、電源周辺の空間が配線のしやすさを左右します。撮影・制作:Bretwa / CC BY-SA 4.0 / 記事レイアウトに合わせてリサイズ、WebP変換
