自作PC NAVIパーツの選び方

パーツの選び方

メモリの選び方

最終更新 2026年10月3日

目次

メモリの役割と容量

メモリの役割

メモリは、CPUが処理中のデータを一時的に置く作業スペースです。容量が不足するとメモリに入りきらないデータをSSDへ一時的に移す処理が増え、動作が重くなることがあります。まずは、使うアプリに必要な容量を確保しましょう。

簡易水冷の水冷ヘッドと4本のメモリ、GPUが見えるPC内部
メモリと簡易水冷を搭載したPC内部。使用枚数や取り付け位置は構成によって異なります。Photo: Ivelin Donchev / Pexels License

容量の目安

普段使いと軽いゲームは16GB、現在のゲームや複数アプリの同時利用は32GBが選びやすい目安です。動画編集、3D制作、1台のPCの中で別のOSを動かす用途など、大きな作業データを扱う用途には64GB以上が適しています。

16GB・32GB・64GBの違い

容量を増やしても、使用量が収まっている間の処理速度が大きく上がるとは限りません。必要量を超えた余裕は、同時起動するアプリや将来の用途に対する保険になります。

メモリ容量の目安(ソフトの要件を優先)
容量使い方の目安
16GB普段使い・軽いゲーム
32GBゲーム・同時作業・一般的な制作
64GB以上大きな素材・3D・仮想環境

メモリの規格と互換性

DDR4・DDR5とDIMMの違い

DDR4とDDR5はメモリの世代を表す規格です。切り欠きと電気仕様が違うため、互換性はありません。同じCPUが両規格に対応していても、マザーボードが対応する方を選ぶ必要があります。

DIMMは主にデスクトップ向け、SO-DIMMは主にノートPCや小型PC向けの形状です。『DDR5』が同じでも形状が違えば挿せません。DDR規格とモジュール形状の両方を確認します。

メモリの対応表と互換性

QVLは、マザーボードメーカーが動作確認したメモリの一覧です。製品名だけでなく、セット商品の型番・容量・枚数・確認された速度を照合します。掲載されていない製品が必ず使えないという意味ではありません。

CPUとマザーボードの対応規格・最大容量も確認します。4枚構成では2枚構成より高速設定が難しくなる場合があり、別々に買ったセット商品の組み合わせも動作保証を確認する必要があります。

メモリの枚数と取り付け位置

1枚と2枚の違い

同じ合計容量なら、一般的なデスクトップPCでは2枚組がメモリ帯域を確保しやすくなります。1枚構成は増設しやすい一方、用途によって性能差が出るため、同じセット商品として販売される2枚組が選びやすい構成です。

色分けされた4本のメモリスロットに2枚のメモリを取り付けたマザーボード
2枚のメモリを対応するスロットへ取り付けた例。デュアルチャネルになるスロット位置はマザーボードの説明書に記載されています。Photo: Mixabest / Public domain

デュアルチャネル

デュアルチャネルは、2つの通り道でメモリとデータをやり取りし、処理を速くしやすくする仕組みです。4スロットのマザーボードでは隣同士とは限らないため、説明書が指定するA2・B2などの位置へ取り付けます。

メモリの速度と設定

メモリの速度とMT/s

DDR5-6000の6000は、データ転送レート6000MT/sを表します。クロックそのものの6000MHzという意味ではありません。転送レートが高いほど、一定時間にやり取りできるデータ量を増やせます。

表記の速度で使えるかは、CPU・マザーボード・メモリ枚数に左右されます。高速メモリでは、用意された高速動作の設定(XMP/EXPO)を選ぶ必要がある場合もあるため、購入時の速度と標準設定の速度を区別します。

CLと待ち時間

レイテンシは、要求してからデータが届くまでの遅れです。CLは読み出しに関わる待ち時間をクロック数で示します。数値が小さいだけで、異なる転送レートのメモリより速いとは限りません。

同じ転送レートならCLの小ささが比較材料になります。ただし、体感やゲーム性能への影響は構成によって違います。必要容量と互換性を確保してから、価格差に見合うかを考えましょう。

XMPとEXPO

XMPとEXPOは、メーカーが用意した速度・待ち時間・電圧の設定を、PCの設定画面(BIOS)からまとめて選べる機能です。定格を超える設定を含み、CPU、マザーボード、メモリの対応範囲と安定性によって利用できる速度が変わります。

メモリの高さ

高さとCPUクーラーの干渉

大きな放熱カバーや光る照明が付いたメモリは、空冷CPUクーラーの前側ファンと干渉する場合があります。クーラーの下の隙間にメモリが収まるかを確認し、余裕が少ない場合は背の低い製品を選びましょう。

メモリを選んで、構成を作る

容量と対応規格を、構成に合わせて比較。

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参考資料
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