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パーツの選び方

CPUの選び方

白い背景の上に置かれたAMD Ryzen 9 9950Xの実物CPU
AMD Ryzen 9 9950X。CPUは外観が似ていても、世代やソケットが異なります。
この記事の目次

CPUの役割

CPUは、OSやアプリから届く命令を処理するPCの中心パーツです。アプリの起動、ゲーム内の計算、動画の書き出しなど幅広い作業に関わり、性能が足りないと操作への反応や処理の完了が遅くなります。

GPUは映像処理、メモリは作業中データの保持、SSDは保存を担当します。CPUだけを上位にするのではなく、ゲームではGPU、制作ではメモリ容量など、用途に合った予算配分が重要です。

IntelとAMDの違い

IntelとAMDのどちらが適するかは、世代、価格、使用アプリで変わります。CPU単体の価格ではなく、対応マザーボードとクーラーを含めた総額や、使いたいゲーム・制作ソフトの実測結果が比較材料になります。

内蔵GPUの有無、消費電力、対応ソケットも型番ごとに異なります。将来CPUを交換できる範囲は、同じソケットが対応する世代と、マザーボードのBIOS対応によって決まります。

Intel Core i9-14900KFの表面を大きく写した実物CPU
Intel Core i9-14900KF。末尾の「F」は内蔵GPU非搭載を表します。撮影・制作:Phil Strahl(Pstrahl) CC BY-SA 4.0 記事レイアウトに合わせてトリミング、リサイズ、WebP変換

コア数・スレッド数

コアは実際に処理を行う単位、スレッドはOSから見える処理の流れです。コア数が多いほど、動画の書き出しや3Dレンダリング、配信などの並列処理を進めやすくなります。

ただし、世代やコア設計が違えば数だけでは比較できません。高性能コアと高効率コアを組み合わせる製品もあり、用途に近いベンチマークが実際の性能差を示します。

クロック周波数

クロック周波数はCPUの動作速度をGHzで表した値です。ベースクロックは継続動作の基準、ブーストクロックは温度や電力に余裕があるときの一時的な最大値で、常に維持されるわけではありません。

同じGHzでも世代や設計が違えば処理性能は変わります。異なる製品の比較には、クロックだけでなく、1コア・マルチコア性能や実際のアプリ処理時間も必要です。

ゲーム性能と作業性能

ゲームでは1コア性能やキャッシュが重要です。平均fpsに加え、カクつきを表す1% lowやフレーム時間、自分の解像度とGPUに近い条件での結果が判断材料になります。

動画編集や3Dレンダリングは、多数のコアを使える処理ほどマルチコア性能が効きます。配信や録画を同時に行う場合も、ゲーム単体よりコア数に余裕を持たせると安定しやすくなります。

内蔵GPUの有無

内蔵GPUがあれば、対応マザーボードの映像端子から画面を出せます。グラフィックボードを使わない普段使いPCに向くほか、GPU故障時の切り分けや動画処理の補助にも役立ちます。

IntelのF・KF系やAMDの一部F系など、内蔵GPUがない製品では別途GPUが必要です。マザーボードに映像端子があっても表示できず、CPUの公式仕様にあるグラフィックス欄が搭載有無を示します。

ソケット

ソケットはCPUをマザーボードへ取り付ける規格です。AM5対応CPUにはAM5マザーボード、LGA1851対応CPUにはLGA1851マザーボードが必要で、異なる規格は組み合わせられません。

同じソケットでも、すべてのCPUが動くとは限りません。マザーボードの対応CPU一覧に正確な型番があり、必要BIOSを満たすことが動作条件です。CPUクーラーにも同じソケット用の取り付け金具が必要です。

マザーボード上のAMD AM5 CPUソケットを正面から写した写真
AMD AM5ソケット。ソケット名に加え、マザーボードの対応CPU一覧と必要BIOSも互換性の条件です。撮影・制作:CristoCalis CC BY-SA 4.0 記事レイアウトに合わせてリサイズ、WebP変換

TDPと消費電力

TDPは、CPUに必要な冷却能力を考えるための目安です。IntelとAMDでは名称や算出条件が異なり、TDPの数字だけでは性能や消費電力を直接比較できません。

TDPはPC全体の実消費電力ではなく、CPUはブースト時に基準値を超えることがあります。クーラーはCPUの推奨条件、電源容量はGPUを含む構成全体の最大負荷が基準です。

CPUクーラー付属の有無

BOX版でもCPUクーラーが必ず付くとは限りません。IntelのK・KF・KS・XE・X系などは非付属の例があり、トレイ版も通常は別売りクーラーが必要です。

AMD Ryzenも付属状況は型番ごとに異なります。商品ページの付属品や「Thermal Solution」の欄に同梱品が記載されています。別売り品には、ソケット対応、ケースの高さ、メモリとの干渉という条件があります。

マザーボード上に取り付けられたヒートシンクとファン一体型のCPUクーラー
空冷CPUクーラーの例。取り付け金具の規格と冷却能力の両方が適合条件です。撮影・制作:© Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 (via Wikimedia Commons) CC BY-SA 4.0 記事レイアウトに合わせてトリミング、リサイズ、WebP変換

GPUとの性能バランス

CPUとGPUのバランスは、解像度、目標fps、ゲームで変わります。フルHDで高fpsを狙う場合はCPU差が出やすく、4K・高画質ではGPU側の影響が大きくなります。

配信や録画では、同時処理とエンコード方式もCPU負荷に影響します。固定の予算比率やボトルネック率ではなく、自分の解像度とGPUに近いベンチマークが実際のバランスを表します。

用途別のおすすめ

用途によって重視する性能と必要なCPUクラスは異なります。クラス名は候補を絞る目安であり、同じ用途のベンチマークとマザーボードを含む総額が最終的な比較材料になります。

必要以上に上位のCPUを選ぶより、GPU、メモリ、SSDへ予算を回したほうが快適になる場合があります。長時間の制作作業では、処理時間を短縮できる上位CPUも有効です。

用途別に見るCPU選びの目安
用途重視項目目安となるクラス注意点
普段使い1コア性能・省電力現行のエントリー〜ミドルSSDと十分なメモリも体感に影響
ゲーム1コア性能・キャッシュ現行ミドル〜上位解像度とGPUをそろえた実測値で比較
ゲーム+配信ゲーム性能・コア数余裕のあるミドル〜上位エンコード方式と同時起動アプリで負荷が変わる
動画編集・3D制作マルチコア・対応機能上位〜ハイエンドソフト、GPU、メモリとの総合性能で判断

CPUの見方がわかったら

実際の構成でCPUを選んでみる

用途と予算に合わせて候補を比較できます。選んだCPUに合うほかのパーツも、同じ画面で組み立てていきましょう。

CPUから構成を作成する

参考資料

画像の出典とライセンス