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パーツの選び方

M.2ヒートシンクの選び方

複数のM.2ヒートシンクを備えるATXマザーボード
マザーボード付属の金属カバーには、M.2 SSDの熱を逃がすヒートシンクを兼ねるものがあります。
この記事の目次

M.2ヒートシンクの役割

M.2ヒートシンクはSSDのコントローラーやNANDから熱を受け取り、広い金属面へ拡散します。温度上昇を抑えることで、長時間の読み書き中に速度を落とすサーマルスロットリングを起こしにくくします。

ヒートシンクが必要なSSD

高性能なNVMe SSD、連続書き込みが多い用途、GPUの近くや風の弱い場所へ取り付ける構成では冷却の効果が出やすくなります。低発熱SSDや短い処理が中心のPCでは必須とは限らず、SSDメーカーが示す動作温度と実際の負荷が基準です。

冷却が役立ちやすい条件
条件発熱の傾向冷却の考え方
長時間の大容量転送温度が上がりやすいヒートシンクと風を確保
ゲーム・普段使い中心負荷が断続的SSD温度に応じて判断
低風量・狭い空間熱がこもりやすい小型でも放熱面を設ける

発熱とサーマルスロットリング

SSDは内部温度が制御上限へ近づくと、故障を防ぐために転送速度を下げる場合があります。ベンチマークの最大速度だけでなく、長時間書き込み後の速度と温度が冷却の必要性を表します。

マザーボード付属品との違い

マザーボードのM.2カバーにはヒートシンクとサーマルパッドが組み込まれている場合があります。付属ヒートシンクが使えるスロットでは別売り品を重ねられず、SSDにヒートシンクが装着済みの場合もどちらか一方を使う構成になります。

M.2 2280などの対応サイズ

M.2 2280は幅22mm・長さ80mmを表し、デスクトップ向けSSDで広く使われます。ヒートシンクの対応長がSSDと一致し、固定ネジやラッチの位置を妨げないことが装着条件です。2230や2242など短いSSDには専用サイズが必要です。

コントローラーとメモリチップを搭載したM.2 2280 NVMe SSD
M.2ヒートシンクは、主にコントローラーやNANDが発する熱をサーマルパッド経由で受け取ります。撮影・制作:PantheraLeo1359531 CC BY 4.0 記事レイアウトに合わせて白背景へ配置し、リサイズ、WebP変換

片面実装と両面実装

チップが基板の片側だけにあるSSDと、両側にあるSSDでは必要な厚みが異なります。両面実装SSDには裏面側の部品を押しつぶさない空間と、対応するサーマルパッドが必要です。片面用の固定圧を両面SSDへそのまま使えない製品もあります。

GPU・マザーボードとの干渉

背の高いヒートシンクはGPUの裏面、PCI Expressカード、マザーボードのカバーと干渉する場合があります。M.2スロット上にGPUが重なる構成では、ヒートシンクの高さとカード下の隙間が適合条件です。

サーマルパッドの厚さ

サーマルパッドはSSDのチップとヒートシンクの隙間を埋めます。薄すぎると接触せず、厚すぎるとSSDを反らせたり部品へ過剰な力を加えたりします。製品付属の厚さと取り付け位置が基本で、複数枚の重ね貼りは接触圧を変えます。

保護フィルムの剥がし忘れ

新品のサーマルパッドには乾燥や汚れを防ぐ透明フィルムが付いています。フィルムが残るとSSDへ密着せず、熱が伝わりにくくなります。片面または両面に付いたフィルムを除いた状態が使用時の形です。

ケースのエアフロー

ヒートシンクは熱を広げる部品であり、熱そのものを消すわけではありません。ケースファンの空気がM.2周辺を通る構成では放熱しやすく、GPUの排熱がこもる位置では金属製ヒートシンクだけでも温度が下がりにくい場合があります。

取り付け時の注意

SSDをM.2スロットへ固定した後、サーマルパッドがコントローラーやメモリへ均等に接触する状態でヒートシンクを取り付けます。SSD基板の反り、ネジの締めすぎ、ラベルを剥がした場合の保証条件にも注意が必要です。

SSDとスロットが決まったら

実際の構成でM.2ヒートシンクを選ぶ

SSDサイズと実装面、マザーボードやGPUとの間隔に合う製品が候補になります。

M.2ヒートシンクから構成を作成する

参考資料

画像の出典とライセンス