自作PC NAVIパーツの選び方

パーツの選び方

CPUグリスの選び方

最終更新 2026年10月3日

目次

必要性

CPUグリスの必要性

CPUとクーラーの間には、熱を伝えるためのグリスなどが必要です。新品のCPUクーラーには、大体グリスが付属するか、あらかじめ塗ってあります。使えるグリスが付属・塗布済みなら、別に購入する必要はありません。付かない製品もあるので、購入前に付属品を確認しましょう。

注射器型の容器に入ったCPU用グリスと塗布用へら
CPUグリスはCPUとクーラーの細かな隙間を埋め、熱を伝えやすくします。Photo: Jacek Halicki / CC BY-SA 4.0

クーラーを取り付け直す場合や、付属品がない場合は、新しいグリスを用意します。塗布済みのグリスへ、さらに重ねて塗る必要はありません。

グリスの役割と付属品

CPUグリスの役割

CPUとクーラーの接触面には目に見えない凹凸があり、そのまま重ねると空気が残ります。CPUグリスは隙間を埋めて熱の通り道を作り、CPUからクーラーへ熱を移しやすくする材料です。

クーラー付属グリス

CPUクーラーにはグリスがチューブで付属する製品と、接触面に塗布済みの製品があります。新品クーラーの付属グリスで必要な機能を満たす場合は別売り品が必須ではなく、複数回の取り付けや長期保管には追加の容量が役立ちます。

グリスの種類と電気伝導性

一般的なグリスと液体金属

一般的なCPUグリスは扱いやすく、初めての組み立てにも向きます。液体金属は高い熱伝導性能を持つ一方、電気を通し、アルミニウムを損傷させる製品があるため、対応素材と塗り方が限定されます。

グリスの電気伝導性

電気を通さないグリスは周辺へ少量はみ出した場合のショートの危険を抑えやすくなります。金属を含む製品や液体金属には導電性を持つものがあり、CPUソケットや基板上の部品へ付着すると故障につながります。製品仕様の電気伝導性が安全条件です。

液体金属の注意点

液体金属は電気を通し、アルミニウム製クーラーには使用できない製品があります。ニッケルメッキ銅など対応する接触面、周辺部品への絶縁、ごく少量を塗る作業が必要で、表面に跡が残ったり保証条件へ影響したりする場合もあります。一般的な自作PCでは、電気を通さない通常のグリスが扱いやすい選択です。

材質ごとの扱い方
種類確認すること
一般的なグリス電気伝導性・塗り方
液体金属導電性・接触できる金属

グリスの冷却性能と塗りやすさ

熱伝導率とW/mK

熱伝導率は、材料が熱を伝えやすい度合いです。W/mKという単位で示されます。ただし、メーカー間で測定条件が統一されているとは限らず、数字だけで冷え方を順位付けできません。

実際のCPU温度には塗る量・厚さ・クーラーの接触状態も影響します。初めてなら、電気伝導性と扱いやすさ、メーカーの塗り方を確認して選びましょう。

粘度と塗りやすさ

柔らかいグリスは圧力で広がりやすく、硬いグリスは塗る作業に力やへらを必要とする場合があります。性能が近い製品では、室温での扱いやすさ、へらなどの付属品、拭き取りやすさが組み立て作業の差になります。

グリスの量と塗り方

塗る量とパターン

適量はCPU表面の金属カバーの形とグリスの性質によって異なります。少なすぎると全面へ届かず、多すぎると周囲へはみ出しやすくなります。中央1点、複数点、線状など、グリスまたはクーラーメーカーが示す塗り方の例が基準です。

グリスが塗る作業されたCPUとCPUクーラーの接触面
グリスは厚い層を作る材料ではなく、金属面の微細な凹凸を埋めるために使われます。Photo: Jyothis / CC BY-SA 3.0

古いグリスの清掃

クーラーを取り外した後の古いグリスは、再装着前にCPUとクーラーの両面から除去します。毛羽の出にくい布や専用のクリーニングシート、イソプロピルアルコールが使われ、表面が乾いて異物のない状態で新しいグリスを塗ります。

塗り直しと保管

塗り直す時期

一定期間ごとの塗り直しが必ず必要なわけではありません。クーラーを外した場合、同じ負荷と室温でCPU温度が以前より明確に上がった場合、グリスが乾燥した場合が交換の目安です。使用可能期間は製品ごとに異なります。

保管方法と使用期限

開封後のグリスはキャップを密閉し、直射日光と極端な高温・低温を避けて保管します。時間が経つと分離や乾燥が進む場合があり、メーカーが示す開封後の保管期間と、押し出したときの状態が使用可否の目安になります。

CPUグリスを選んで、構成を作る

クーラーの付属品も確認しながら、必要なものを整理。

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参考資料
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