自作PC NAVIパーツの選び方

パーツの選び方

GPUの選び方

最終更新 2026年10月4日

目次

GPUの役割と用途

GPUの役割

GPUは、映像を描く処理が得意なパーツです。ゲームの立体的な映像や、3D制作ソフトの画像を作るほか、対応ソフトでは動画編集も助けます。ゲームでは、画質と動きの滑らかさに大きく関わります。

黒い背景に置かれた3連ファンのZOTAC製グラフィックボード
グラフィックボードの実物例。GPUに冷却装置やVRAMを組み合わせたパーツです。Photo: Sergei Starostin / Pexels License

GPUは映像などを処理するチップ、グラフィックボードはそのチップに専用メモリ(VRAM)、冷却ファン、映像端子などを組み合わせた製品です。製品ごとの違いには、GPU名だけでなく、ボード全体の大きさや消費電力も含まれます。

ゲーム以外の用途

動画編集では、エフェクト処理、プレビュー、書き出しにGPUが使われます。扱う動画の形式と、映像を圧縮したり読み戻したりする処理への対応、編集する解像度に必要なVRAMによって処理性能が変わります。

3D制作やAIでは、ソフトが対応するGPUや処理の仕組み、必要な専用メモリ容量が異なります。ソフトの公式要件が使用できるGPUの基準であり、複数画面の表示だけなら上位GPUが必要とは限りません。

解像度・画質・fps

解像度・fps・リフレッシュレート

解像度は画面の細かさ、fpsは1秒間にGPUなどが描画する画像の枚数です。モニターのHzは1秒間に画面を更新できる回数を表します。高画質を優先するか、動きの滑らかさを優先するかで必要なGPUが変わります。

遊びたい解像度・画質・目標fpsで比較しましょう。フルHDよりWQHD、4Kの方が処理する画素数は増えます。光や反射をリアルに描くレイトレーシング、映像を補って画質や滑らかさを高める機能も、同じ設定で比べます。

GPUの性能を一覧で比べるなら、PC自由帳のGPU性能比較表がおすすめです。スコアは性能の目安として、使うゲームやソフトの結果も合わせて確認しましょう。

VRAMの役割と容量

VRAMはGPU専用のメモリです。物体の表面に貼る画像や、画面を描くためのデータ、制作素材などを一時的に置きます。容量が足りないと、カクつきや読み込みの遅れ、制作ソフトでの処理制限につながる場合があります。

必要量はゲームの画質・追加の改造データ(MOD)・制作データによって変わります。VRAM容量だけではGPUの速さは分かりません。必要容量を満たす候補の中で、実際のゲームやソフトの性能を比べます。

解像度ごとに確認すること
解像度比較する条件
フルHD目標fpsとCPUの組み合わせ
WQHD画質とfpsのバランス
4KGPU性能・VRAM・画質設定

GPUメーカーと性能比較

GeForceとRadeonの違い

GeForceはNVIDIA、RadeonはAMDのGPUです。最近の製品では、ゲームのコスパ重視ならRadeonが有力です。同じ予算で高いゲーム性能を得られる製品があります。ただし、価格や遊ぶゲームによって優劣は変わります。光の反射などをリアルに描くレイトレーシングや、画像を補って高画質にする機能を使う場合も、その設定での実測値を比べましょう。

自分のPCで画像生成などのAIを動かすなら、GeForceが選びやすい傾向があります。NVIDIAのGPUで計算する仕組み「CUDA」に対応するAIソフトが多いためです。Radeonで動くソフトもあるので、使いたいソフトの対応GPUと必要な専用メモリ(VRAM)を確認しましょう。ブラウザーでChatGPTなどを使うだけなら、この理由でGeForceを選ぶ必要はありません。

3基の冷却ファンを備えるXFX Radeon RX 6750 XTグラフィックボード
Radeon RX 6750 XT搭載カードの例。メーカー独自モデルでは冷却機構や動作設定が変わります。Photo: VladoKosto / CC BY 4.0

CPUとのバランス

GPUとCPUのバランスは、ゲーム、解像度、目標fpsで変わります。フルHDで高fpsを狙うほどCPU性能の影響が出やすく、4K・高画質ではGPU側の負荷が大きくなります。

CPUとGPUへの予算配分や、どちらが性能を制限するかを示す割合だけでは、快適さは判断できません。候補のCPUとGPUを組み合わせた同じゲーム・解像度のベンチマークに、配信や録画の同時処理負荷を含めた結果が実用性能を表します。

電源容量と接続端子

TGP・TBPと推奨電源の違い

TGP・TBPは、メーカーがグラフィックボードの電力を示すときに使う名称です。測定条件は製品ごとに確認します。実際の消費電力は負荷で変わり、瞬間的に増えることもあります。

推奨電源容量は、GPU以外のパーツも含めたPC全体の目安です。GPUの電力値と同じ意味ではありません。同じGPU搭載モデルでも、カードメーカーの設計で推奨容量や端子が異なります。

推奨電源容量はGPU単体ではなく、CPUやストレージを含むPC全体を想定した目安です。グラフィックボードの製品ページに記載された推奨値以上の定格出力と、必要な補助電源端子が求められます。

同じGPUでも、メーカー独自モデルは消費電力や推奨容量が異なることがあります。将来の交換や高負荷時の余裕も考えつつ、容量だけでなく品質、保証、変換効率も含めて選びましょう。

補助電源コネクタ

グラフィックボードは、PCI Expressスロットに加えて補助電源を使う製品があります。主な形状は6ピン、8ピン、16ピンで、必要な種類と本数が電源ユニット側にそろっている必要があります。

16ピン端子や変換アダプターは、根元まで差し込まれ、端子の近くでケーブルが強く曲がっていない状態で使用します。モジュラー式電源のケーブルは製品ごとに配線が異なるため、別メーカーや別型番のものは流用できません。

側面に2個の8ピン補助電源端子を備えるRadeon RX 7900 XT
8ピン補助電源端子を2個備えるカードの例。製品仕様にある端子の種類と数が電源側にも必要です。Photo: Shinobara / CC BY 4.0

ケースの寸法と映像端子

GPUの長さ・厚さ

同じGPUを搭載していても、グラフィックボードの長さ、高さ、厚さは製品ごとに違います。大型クーラーを備えるモデルは3スロットを超える場合があり、隣の拡張スロットを覆うこともあります。

製品仕様の長さ・高さ・スロット数に加え、電源コネクタとケーブルを挿す空間も必要です。厚いカードでは、下側のケースファンや拡張カードとの間隔も取り付け条件に含まれます。

ケースとの互換性

PCケースの「対応グラフィックボード長」が、カードの実寸を上回る必要があります。前面ファンやラジエーターによって使える長さが短くなるケースでは、完成時の構成が基準です。

長さだけでなく、高さと厚さにも余裕が必要です。側板と補助電源ケーブルの間隔、カード下の吸気スペース、重量のあるカードを支えるホルダーの取り付け場所までが必要寸法に含まれます。

映像出力端子

現在のグラフィックボードでは、主にDisplayPortとHDMIが使われます。モニターの端子、解像度、リフレッシュレートに対応する規格と、接続する画面数以上の端子が必要です。

同じGPUでも端子の種類と数はカードごとに異なります。高解像度・高リフレッシュレートではケーブルの対応規格も重要です。グラフィックボード使用時のモニター接続先は、マザーボードではなくグラフィックボード側の端子です。

グラフィックボード背面に並ぶDisplayPort、HDMI、DVI端子
映像出力端子の例。現在の製品では主にDisplayPortとHDMIが使われ、数と規格は製品ごとに異なります。Photo: MiNe / CC BY 2.0

GPUを選んで、構成を作る

CPUとの組み合わせや、必要な電源も比較。

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参考資料
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