自作PC NAVIパーツの選び方

パーツの選び方

電源ユニットの選び方

最終更新 2026年10月3日

目次

電源の役割と容量

電源の役割

電源ユニットはコンセントの交流をPCで使う直流へ変換し、CPU、GPU、ストレージなどへ供給します。容量だけでなく、供給する電力の安定性、異常時の保護機能、必要な端子、保証も確認して選びます。

大型ファンと保護グリルを備えるATX電源ユニット
ATX電源ユニットの例。容量、規格、端子、奥行き、効率、保証が主な仕様です。Photo: PantheraLeo1359531 / CC BY 4.0

電源容量とW

電源の750Wなどの表記は、PCへ供給できる定格出力です。750Wの電源を使うと常に750W消費するという意味ではなく、実際の消費電力はパーツの負荷で変わります。

GPUメーカーの推奨電源容量を出発点に、CPU・GPUの最大電力、他の機器、必要な端子を確認します。強力なCPUや将来のGPU交換も考慮しますが、全構成に同じ足し算や倍率を当てはめる必要はありません。

電源選びで確認する条件
項目確認すること
容量GPU推奨値・構成全体の電力
端子種類・必要な本数
品質保護機能・保証・評価
寸法ケース規格・奥行き

電源端子の種類

CPU用とGPU用の電源端子

CPU補助電源にはCPU/EPSの4+4ピンなど、GPUにはPCIeの6+2ピンなどを使います。どちらも8ピンに見える場合がありますが、配線と用途が違うため交換できません。

マザーボードとGPUの必要な端子・本数を確認します。ケーブルを取り外せる電源の、本体側の配線も製品で異なるため、ケーブルはメーカーがその型番への対応を明示したものを使います。

GPU補助電源

GPUにはPCIe 6ピン、6+2ピン、8ピン、16ピンなどが使われます。グラフィックボードが要求する形と本数が電源側にも必要で、電源に付属する指定の直接接続用ケーブルが基本です。

8ピンと12V-2x6

8ピンは従来から広く使われ、12V-2x6は高電力カード向けの16ピン端子です。必要電力とケーブル条件が異なり、変換の可否と接続方法はGPUと電源の説明書が基準です。コネクタは根元まで差し込まれた状態で使用します。

ATX 3.0・3.1

ATX 3.0・3.1は、GPUの急な電力変動や新しい補助電源を考慮した電源設計規格です。ATX 3.1では12V-2x6が扱われますが、規格名だけでは端子の有無は決まらず、製品仕様に実際の搭載端子が記載されています。

電源の効率と品質

80 PLUS認証と品質

80 PLUSは、決められた負荷条件での電力変換効率を示す認証です。コンセントからの電力をPC用の直流に変換するとき、失われる分が少ないほど効率は高くなります。

効率の認証だけで品質は決まりません。電圧の安定性・保護機能・保証・騒音も確認します。Goldなどの名称は効率の段階であり、同じ名称の製品がすべて同じ品質という意味ではありません。

Bronze・Goldなどの違い

Bronze、Gold、Platinumなどは要求される変換効率の段階です。長時間使うPCでは高効率モデルが電力と発熱を抑えやすく、価格、保証、騒音、保護機能も製品差を表す要素です。

電源のサイズと配線

ATX電源のサイズ

ATX電源は幅と高さが共通でも、容量や冷却設計によって奥行きが異なります。小型ケースではSFXやSFX-Lが使われ、ケースの対応電源規格と最大奥行きが搭載可能な製品を決めます。

ケースとのサイズ互換性

ケースの対応電源規格と最大奥行きが、電源ユニットの仕様に合う必要があります。HDDを固定する枠や前面ラジエーターが近い場合は、コネクタを挿してケーブルを曲げられる空間も必要です。

フルモジュラーと直付け

フルモジュラーは全ケーブルを着脱でき、必要な配線だけにできます。直付け式は主要ケーブルが本体につながっており価格を抑えやすく、セミモジュラーは両者の中間です。

必要なケーブルを着脱できるフルモジュラー式ATX電源ユニットの端子面
フルモジュラー式電源の例。使用するケーブルだけを接続できますが、付属ケーブル以外の流用は避けます。Photo: Project Kei / CC BY-SA 4.0

増設・交換に備える容量

GPU交換に備える電源容量

将来上位GPUへ交換する予定が具体的なら、想定GPUの推奨容量と補助電源端子に合わせた余裕が必要です。予定が決まっていない場合は、過剰な容量より品質と保証へ予算を回す考え方も有効です。

電源容量の余裕

必要容量を上回る電源を使っても、PCが常に定格容量分を消費するわけではありません。ただし極端に大きい容量は価格やサイズが増え、低負荷時の効率やファン動作も変わるため、必要容量に適度な余裕を加えた範囲が実用的です。

電源を選んで、構成を作る

CPU・GPUに合う容量と端子を比較。

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参考資料
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