自作PCNAVI

パーツの選び方

電源ユニットの選び方

大型ファンと保護グリルを備えるATX電源ユニット
ATX電源ユニットの例。容量、規格、端子、奥行き、効率、保証が主な仕様です。
この記事の目次

電源の役割

電源ユニットはコンセントの交流をPCで使う直流へ変換し、CPU、GPU、ストレージなどへ供給します。容量だけでなく、電圧の安定性、保護機能、端子、保証を含めて選ぶ重要なパーツです。

必要な電源容量

簡易的な概算は「CPU消費電力+GPU消費電力+80W」です。CPUとGPUには最大電力に近い公式値を使い、GPUメーカーが示す推奨電源容量以上の製品が基準になります。

自作PCNAVIで使う電源容量の考え方
段階計算判断
概算消費電力CPU+GPU+80W構成全体が使う電力の簡易目安
警告ライン概算×1.25この容量以下は余裕が少ない
推奨容量概算×1.35上の市販容量へ切り上げて候補にする

80 PLUS認証

80 PLUSは、決められた負荷条件における電源の変換効率を示す認証です。効率が高いほど同じ出力で失われる電力と発熱を減らしやすい一方、安全性や部品品質のすべてを保証する規格ではありません。

Bronze・Goldなどの違い

Bronze、Gold、Platinumなどは要求される変換効率の段階です。長時間使うPCでは高効率モデルが電力と発熱を抑えやすく、価格、保証、騒音、保護機能も製品差を表す要素です。

ATX電源のサイズ

ATX電源は幅と高さが共通でも、容量や冷却設計によって奥行きが異なります。小型ケースではSFXやSFX-Lが使われ、ケースの対応電源規格と最大奥行きが搭載可能な製品を決めます。

フルモジュラーと直付け

フルモジュラーは全ケーブルを着脱でき、必要な配線だけにできます。直付け式は主要ケーブルが本体につながっており価格を抑えやすく、セミモジュラーは両者の中間です。

必要なケーブルを着脱できるフルモジュラー式ATX電源ユニットの端子面
フルモジュラー式電源の例。使用するケーブルだけを接続できますが、付属ケーブル以外の流用は避けます。撮影・制作:Project Kei CC BY-SA 4.0 記事レイアウトに合わせてリサイズ、WebP変換

CPU補助電源

マザーボード上部のCPU補助電源にはEPS 8ピンや4+4ピンを使います。高性能マザーボードでは追加端子を備える場合があり、必要な本数と同数のCPU/EPSケーブルが電源側に必要です。

GPU補助電源

GPUにはPCIe 6ピン、6+2ピン、8ピン、16ピンなどが使われます。グラフィックボードが要求する形と本数が電源側にも必要で、電源に付属する指定のネイティブケーブルが基本です。

8ピンと12V-2x6

8ピンは従来から広く使われ、12V-2x6は高電力カード向けの16ピン端子です。必要電力とケーブル条件が異なり、変換の可否と接続方法はGPUと電源の説明書が基準です。コネクタは根元まで差し込まれた状態で使用します。

ATX 3.0・3.1

ATX 3.0・3.1は、GPUの急な電力変動や新しい補助電源を考慮した電源設計規格です。ATX 3.1では12V-2x6が扱われますが、規格名だけでは端子の有無は決まらず、製品仕様に実際の搭載端子が記載されています。

ケースとのサイズ互換性

ケースの対応電源規格と最大奥行きが、電源ユニットの仕様に合う必要があります。HDDケージや前面ラジエーターが近い場合は、コネクタを挿してケーブルを曲げられる空間も必要です。

将来のGPU交換を考えた容量

将来上位GPUへ交換する予定が具体的なら、想定GPUの推奨容量と補助電源端子に合わせた余裕が必要です。予定が決まっていない場合は、過剰な容量より品質と保証へ予算を回す考え方も有効です。

電源容量が大きすぎてもよいか

必要容量を上回る電源を使っても、PCが常に定格容量分を消費するわけではありません。ただし極端に大きい容量は価格やサイズが増え、低負荷時の効率やファン動作も変わるため、必要容量に適度な余裕を加えた範囲が実用的です。

電源の見方がわかったら

実際の構成で電源ユニットを選んでみる

CPUとGPUから必要容量を計算し、端子とケースサイズまで合う電源を比較しましょう。

電源から構成を作成する

参考資料

画像の出典とライセンス